ダートマス・カレッジ(アメリカ/ニューハンプシャー州ハノーバー)の安全管理部では、4DをE911システムと接続した、キャンパス内での緊急事態発生時の通報システムを構築した。
ダートマス・カレッジ安全管理部(the Department of Safety and Security = DCSSD)の目的は、つぎの通りである。生命と財産の保護、平和の維持、カレッジ内での犯罪行為のような規則違反の抑制、違反者の特定および捕捉、カレッジコミュニティの繁栄と安全に関わるこれらのサポートサービスの実行、コミュニティの安全意識と安全管理部の信頼の維持。
これは安全管理部に勤務するスタッフが非常に誇りに感ずる信条である。そして、キャンパスをより安全にし、警察、消防、救急による迅速な行動により潜在的なトラブルを減少させる目的でE-911システム(Enhanced 911)を導入した時には、それは活動の支えになった。
しかし残念なことにE-911システムには欠点があった。電話番号911が呼び出されると、その電話は直接、州の緊急職員に転送され、それから現地の緊急チームに電話連絡が行われ、その後ダートマス・カレッジ安全管理部が呼び出される。このことにより、きっちりと訓練された緊急職員にとって何が起こっているのか把握することは最後になる。
このE-911システムの欠点によりカレッジの人々、特に安全管理部で上記の活動目的を満たすために毎日働いている人々は悩まされた。そして、キャンパス内で何かが学生、職員、教職員、来校者に発生した場合に、彼らが迅速に事態に対応できるために、彼らは迅速に通報が行われることを望んだ。
ダートマスのテレフォン・システム・マネージャーであるチャーリー・ウィルバー氏は、E-911システムの欠点を調整するとともに、緊急情報をスムースに送るようなソリューションを選定するために着任した。
ウィルバー氏は、現在使用されているような一般に販売されているシステムの調査からはじめた。そして緊急電話がキャンパスに入った時に安全管理部に通報されるように設計されたシステムがあることがわかったが、価格帯が予算でおさまるものではなかった。ウィルバー氏が見つけたシステムのほとんどは25,000ドルから50,000ドルまでの間の価格帯であった。「私たちは、このことを達成する方法にはコストを抑えたより良いシステムがあるべきであると考えました。」とウィルバー氏は語る。それゆえ、彼は独自のシステムの構築を決定し、どのようなソフトウェアが適当か調査を開始した。さらに、彼がこれまで調査を行ってきた特別な電話回線が必要なシステムは、ダートマスの地元通信業者では取り扱えなかった。しかし、ウィルバー氏は4Dを利用した彼独自のシステムを構築することによって問題を回避することができた。
ウィルバー氏は4D ソリューションの利用に切り替えた。彼はPBXから出力されるRS232 からのデータを監視し、データを取り込むことのできる4Dアプリケーションを構築した。このデータの流れでは、解析・入力は新規レコードとして扱われる。また、電話をかけた人物の電話番号は関連するファイルに対して交互にチェックされる。関連するファイルにはキャンパス内の全電話番号と住所が含まれる。この情報はサイト上の緊急職員用のためにモニタ上に表示される。
電話がかかると、そこから電話番号や電話をかけた日時、時間、通話時間、電話をかけてきたビル名称、部屋番号、住所をすべて監視することができる。サイト上の緊急職員は、いくつかの緊急オフィスを通じて中継される住所情報の取得を待たずにすぐさま実際の緊急現場に対応ができる。
「私たちは4Dの柔軟性によって、PBXからのデータがシリアルポートを通じて解析され、サイト上の緊急職員のために表示される情報(SMDR=Station Message Detail Recording)を取り込むことができるようになりました。」とウィルバー氏は述べる。彼がつくりあげたものはカレッジ内で維持・更新することができ、コストをかけることなく必要に応じて修正が可能なアプリケーションである。ウィルバー氏はダートマスの4Dのアプリケーションを次のように感じている。「この活動目的に効果的で見合ったシステムは、通常10,000ドルのコストがかかる、追加のメンテナンス費用も必要な一括請負方式のシステムに匹敵します。」
ウィルバー氏は、このサイト上の通知システムは迅速に、そして緊急問題を解決できる経路を少なくして構築されたと考えるが、それは迅速に事態をおさめることができるだけではない。4Dによって、安全管理部が緊急の問題に素早く対応し迅速に行動することができる革新的なソリューションが提供されたが、最も重要なことは、このシステムはカレッジの拡大とともに、現在でもさらに完全に開発を行うことができることやアップグレードが可能なことである。
将来の計画は、緊急電話を複数の場所で通報されることができるように、アプリケーションをより高速に動作するマシンに移しクライアント/サーバ環境を構築することである。このことによってリモートによるメンテナンスとデータの更新が容易になる。