Smart Cardは、クレジットカードのように小さいが情報を組み込まれたチップに蓄積ができる理由で一般的になりつつある。このSmart Cardは磁気カードの100倍もの情報(電子マネー、医療記録、一般的な個人情報など)を蓄積することが可能である。またSmart Cardはポータブル電子デバイスと互換性がある。Smart Cardは世界規模で一般化が進んでいるため、このテクノロジーをサポートしたアプリケーションへのニーズも増大している。マピュア・インスティチュート・オブ・テクノロジー(以下、マピュア)はフィリピンのマニラにある最大規模の工業教育機関であり、4Dはさまざまな方法でキャンパスライフに役立てるために多くのSmart Cardテクノロジーとともに利用されている。
Smart Cardを導入以前では、学生の生活はいつも効率が悪く、時代遅れなものばかりであった。セキュリティ上の理由によって身分証明書(IDカード)の必要性が認められてからは、個別に視覚的に確認が行われていた。約1800人の工業予備学校を併設するカレッジ規模で15000名ものマピュアを考えた場合、身分証明書チェックはセキュリティの重視なしには速やかに行うことはできなかった。図書館では図書の貸し出しに別のカードが必要であり、この方法では図書カードと貸し出し票の交換も必要であった。学生が治療を必要とした場合には個別の健康カードを探すことは瞬時にはできなかった。そして書店では合理的な方法での書籍の購入を行うこともできなかった。
Smart Cardのテクノロジーは4D Serverと4D Clientによってマピュアで成功をおさめている。各Smart Cardは最大1KBの情報を取り入れることが可能であり、学生の情報はSmart Cardリーダー利用できる場合には4Dデータベースからアクセスできる。「Smart Cardリーダーはシリアルポート経由でコンピュータに接続されています。リーダー上に身分証明識別動作に入るとリーダーの上部のランプが点滅します。カードの有無を確認するために、4Dは20ミリ秒毎にOn TIMERイベントを利用しシリアルポートをモニタします。カードが検出されると4Dはカードのシリアルナンバー取得のためにリクエストを送ります。このシリアルナンバーは実際に特定の学生のものであり、一度そのカードのシリアル番号が確認できると4Dは特定の学生の情報レコードの検索を開始します。レコードが読み込まれると、それはフォーム上に表示されます」(インターネット・リサーチ・アドミニストレータ レイニエ・ヴェラル氏。以下、ヴェラル氏)。
学生のさまざまな情報へは4Dモジュールの多様性を活用してアクセスされる。このモジュールは、キャンパス中のさまざまなユーザの識別の目的により、ユーザインタフェースとして利用されている。例えば、図書館モジュールではSmart Cardを図書館カードとして利用を可能にし、貸し出し返却の管理を行うことができる。書店モジュールでは電子マネーが利用できる"電子財布"としての機能を提供する。メディカル/デンタルモジュールでは、診断記録へのアクセスによりSmart Cardを健康カードとして利用することができる。大抵の場合、4Dソリューションに利用されたモジュールによって、開発期間は1ヶ月を必要としない。
すべてのモジュールはステーションにあり、それは実際には中央の4D Serverに接続する4D Clientである。このことは将来的に調整を図る必要が考えられるシステムを考えた場合に大きな利点となっている。「4Dは私たち求めたソリューションに完全に適合します。将来の追加や修正要求に対しても追加インストールは不要です。それはすべての変更は実際にステーション上に反映されるからです。つまり、これは4D Clientが接続すると透過的に4D Serverによって行われるからです。また、ほとんど管理不要(ゼロアドミン)である4D Serverの機能もプラス材料でした」(ヴェラル氏)。またヴェラル氏は4Dの自由度の高いプログラム言語によって提供されるコマンドが他のプログラミング言語よりも利用しやすいことを再認識した。「もし私たちがC++のような他の言語を利用していたならば、ポートへのアクセスにはより多くコードを記述する必要があり、また他の言語を使うと、そのポートの実際のアドレスのような、ポートに関する確かな情報を把握する必要がありました。4Dでは、私たちはまさにひとつのコマンドを使うだけであり、ポートアドレスや詳細情報はすべて宣言された内容になります」(ヴェラル氏)。
また 4D開発環境の機能性によりマピュアのソリューションは使いやすいものになった。同校のオリジナルデータベースはFoxProであり、ファイルを新しい4Dのデータベースに移行する時、4Dのデータインポート機能により作業は簡単であり特にコーディングも不要であった。さらに、学生の写真をカード上にインポートすることも簡単な作業であった。デジタルカメラで撮影し、画像を学生番号とともにファイルネームとして保存後、ヴェラル氏は4D Pack commandのGET PICTURE FILEコマンドを使用した簡単なメソッドですべての画像をデータベース内に取り込むだけであった。
現在マピュアでは、学生は多くの手続きを行うためにはSmart Cardをカードリーダー上で利用するだけである。Smart Cardを利用することで、デジタルフォト画像とともに学生の個人情報を確認することができる。書店で電子マネーを使用することによって、直接現金を交換することなくスムースに購入することができる。図書館ではSmart Cardがすべての貸し出し情報を含むことにより、図書カードや貸し出し票を配付することはなくなった。そして保健サービスにおいては、医師が血液型、アレルギー、薬物治療などの重要な情報にアクセスすることを可能にしている。4DとSmart Cardのテクノロジーが結びつくことで、キャンパス上のさまざまな手続きは現在ではより効果的に行うことができ、学生は日々の生活に利点を感じている。