トヨタカローラ、トヨタタコマ、ポンティアックヴァイブは、カリフォルニア州フラメントにあるニュー・ユナイテッド・モーター・マニュファクチャリング社(New United Motor Manufacturing, Inc. 以下NUMMIと略)によって製造された受賞車である。1984年に、ジェネラルモータースとトヨタのジョイントベンチャーであるNUMMI社は、トヨタ方式とチームワーク作業による改善をアメリカに紹介することによって自動車製造業界の変革の一躍を担った。現在では、NUMMIは5500人ものチームメンバーを抱える企業に成長している。
NUMMI社の成功の多くは従業員の集中的な作業によるものである。ディフェクト・データ・コレクション・システム(Defect Data Collection System)はDVRコンサルティング社(DVR Consulting, Inc)と協力して開発が行われ、中心となるデータベースとして4th Dimensionを利用している。それはNUMMIが従業員の集中作業を可能にした一例である(この場合では生産ライン検査官がエンドユーザとして利用しやすいシステムを構築した)。
検査官は作業ラインで操作を行い、データ入力にはほとんど時間をかけることができない。そのためユーザフレンドリで動作が機敏なシステムを必要としていた。
DVRコンサルティングはこの検査官と綿密に打ち合わせ、データ入力デバイスとしてタッチスクリーンを利用した専用のグラフィカルインタフェースが完成した。
このシステムによって検査官は、検査された車両部品の画像の向きをすばやく変更することが可能である。そしてその画像上のポップアップボタンを利用することで、検査官は問題のある詳細なパーツ名を選ぶことができる。次に、一連のボタンが現れ、個別のパーツ名に対して部分的に問題点を書き込むことができる。このことにより検査官は発見された問題の処理を完了する。
ディフェクト・データ・コレクション・システムは、6拠点ネットワークで運用を開始したが、現在では拡大して2つのネットワークにまとまり、ひとつは1サーバに45クライアント接続された自動車生産ライン、もうひとつは1サーバに30クライアント接続されたトラック生産ラインとなっている。
4Dによって、DVRコンサルティングとNUMMIのチームメンバーは、ディフェクトデータコレクションシステムによるNUMMI生産ラインをより効率化することができ、それは最終的に顧客にとって安全で低コストな車の製造に結びついている。