株式会社パルコムは、特産品情報サイト「たくさんとくさん」を自社でシステム構築を行うと同時に運営を行い、Webビジネスとして成功をおさめている。大量のデータの頻繁な更新を行う場合のWebサイト運営には、必然的にバックエンドにはデータベースが必要であるが、同社は4Dテクノロジーを利用し効率のよい運営を行っている。
株式会社パルコムは主に電子商品の卸売や資材の調達を事業としているが、経営の多角化に伴い、異業種分野でのWebサイト運営をビジネスベースにのせることで成功をおさめている。このサイト構築には、同社取締役である鈴木氏が食品とりわけ特産物の仕事にかつて関わったことによるアイディアが活用されたが、主な動機はもっと多くの特産品をWeb上で注目させたいという想いであった。
鈴木氏はこのサービスを開始した当初は一般的なホームページ作成ソフトウェアおよびCGIのみを利用し、サイトの構築と運用を行っていたが、次第にサイト管理を行う上での機能的な限界を感じていった。同社は以前より4th Dimensionを業務に利用していたが、4DのWeb機能を利用したシステムによりこのサイト管理を容易に実現できる可能性に注目したことによって、このシステム構築のために4Dを選択した。「手軽に扱えるデータベースには何があるだろうか、と考えましたが、4Dこそが私の一番欲しかったクラスの製品でした」(鈴木氏)。
2000年にこのサイトでのサービス提供を開始したが、現在では登録店舗数は1100以上に及ぶ。そして工夫を凝らしたサービスと努力によりサイト全体のトータルプレビューは、現在では1ヶ月に20万規模のサイトに成長している。
この「たくさんとくさん」サイトで提供するサービスは、一部のサービスを除き、各特産品の店舗の無料登録を基本的に貫いている。また、顧客である各店舗に対してホームページ作成サービスを行っているが、それのみにとどまらず、その後のアフターケアも重要視する。同社の提供するホスティングサービスを通じての各種サービスやメーリングリストを利用して総合的なe-shop運営支援を行い、継続的なサービスを提供している。
このサイトが成功している理由はこれだけではない。鈴木氏はSEO(検索エンジン対策)を行い、システムを工夫することで検索サーバからのヒット数を向上させている。基本的な店舗情報には4Dをそのまま利用しているが、4DからHTMLを別のWebサーバに書き出すことにより、ヒット数の向上を図っている。
また鈴木氏はWindowsマシンを利用した低価格かつ最高のパフォーマンスを常に求めているため、状況に応じてハードウェアの入れ替えを行うが、それに伴うソフトウェアのシステム移行が比較的に容易であったことも理由である。シンプルにシステム全体のほとんどを4Dで構築したことによるメリットであると言えよう。
尚、データ管理は基本的に一人のスタッフが行っているが、以前ホームページ作成関連の仕事を行っていなかったスタッフでも容易に管理を続けることができている。「CGIのみで作成されたサイトであれば、この作業は不可能でした。」
このサイトで利用されている4D製品は4D Serverおよび4D Server WebExtensionであり、システムの大部分は4Dテクノロジーによって構築されている。
このサイトのトップページにはすべての特産物のカテゴリを対象にしたクリックランキングの項目があり、人気の順番を表示させるしくみがあるが、ランキングの計算やランキング表示に使う星形画像の表示処理はすべて4Dによってリアルタイムに行われる。4DをデータベースおよびWebサーバとして使うだけではなく、開発環境としてもうまく機能させている。 「ブラウザからのリクエストの90パーセントは4DCGIによって処理されます。また、人気順表示のための計算が非常に高速に行われます」(鈴木氏)。
また、鈴木氏は、ブラウザに表示されるデータをスクロールせずに表示させる機能も特にCGIを利用することなく非常に簡単に管理を実現している。「トップページでURLに各店舗の情報番号を埋め込むことにより、表示されるページ内の該当部分までスクロールすることなく表示ができることは、4Dの機能によって簡単に実現することができました」(鈴木氏)。
さらに、鈴木氏は4Dをデータの蓄積や参照のためだけのデータベースとしてではなく、そのコンテンツ管理にも4Dの開発環境としての機能を利用している。例えば、ブラウザ上で表示される特定の文字色の変更にも特別なCGIを利用することなく、変更を行うことができる。
4Dの機能が活用されている部分はこれだけではない。データベース部分に直接関連しないコンテンツの管理も4Dで行っている。例えば、各ページに共通したヘッダ部分は、一般的なHTMLエディタでタグを利用すると後で解読が難しくなる場合があるが、4DでHTMLを生成し直接転送を行うことでヘッダ部分に埋め込む文字列の簡単な更新修正を容易に行うことができる。もちろん、携帯電話を利用し、そこからデータを送る操作を行うことも可能なので、顧客のニーズに柔軟に対応することができる。
Webコンテンツ以外の管理としては、各店舗へのメール送信に4D Internet Commandsを利用して、1日に2000件以上を処理している。この4D Internet Commandsの機能によって、4D内部のデータを直接SMTPサーバに送信することが可能になる。
同社のサービスが広がると共にシステムのチューニングと拡張が必要とされるが、鈴木氏は4Dのシステム構築に非常に意欲的である。「4DのWeb機能を利用するために、はじめは4Dマニュアルを読み込みましたが、しばらく後に受講した4Dトレーニングコースもとても役立ちました。」4Dでは導入時には最低限のシステム構築から開始し、必要に応じてシステムの拡張を柔軟に行うことができる。
さらに、今後はバックエンドにサーバを追加で1台設置する予定があるが、4D Server用APIである4D Openを利用して効率的な利用も企画している。
鈴木氏は4th Dimensionプログラマの愉しみの本質を次のように語る。「プログラマにとっては、自分の手で、使いはじめたものによって自分の考えるものがつくれることがうれしいのです」(鈴木氏)。
東京都品川区
株式会社パルコム
電子応用機器の開発・製造・販売、インターネット応用ビジネスの企画・運営などを行う。
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東京都品川区
電子応用機器の開発・製造・販売、インターネット応用ビジネスの企画・運営などを行う。
http://palcom.jp/
» 特産品情報サイト「たくさんとくさん」
http://takusan.net/