オーストラリアのクイーンズランド州警察(以下QPSと略)は2002年クイーンズランドで開催された英連邦首脳会議(CHOGM)出席の首脳警護を管理するシステム開発にクロスプラットフォームRDBMSである4Dを採用した。
ちょうど10週間でQPSの開発者は、首脳会議のためにハイエンドな兵站管理アプリケーション=TRAACS(Transport,Roster,Assets, Accommodation& Catering System)を開発するために4Dを利用した。TRAACSはイベントプランニングをサポートすると同時に、CHOGMの戦術上、作戦上、立法上の必要条件もサポートする。このシステムはCHOGMに関係する警察官4000人以上の後方支援を管理し、セキュリティアクセスと設備管理から輸送や食糧にいたるまでのすべてのことがらをカバーする。
CHOGMは2001年10月にブリスベーンで当初開催が予定されたが、ニューヨークのテロ事件後の国際的な安全問題に関わる中、2002年3月まで延期された。
QPSのスペシャリスト・システム・グループマネージャであるアントニー・バーデット氏は、CHOGMに関連するITの複雑さは当初低く評価されたと語る。「CHOGM規模のイベントは結果としてしばしば巡ってはきません。それはQPSが引き受けた最大の仕事のひとつでした」データベース開発ツールとして4Dを選択したバーデット氏と彼のチームは、TRAACSを開発するために10週間しかかからなかった。「TRAACSを開発するのに適当なアプリケーションは他にはありませんでした。私たちは短期間に多くの機能を統合しなければなりませんでした」
「私たちは、4Dを使った過去のアプリケーション開発の経験から、スタッフの技術レベルだけでなく、4Dが強力で小回りか利くことを知っていました。私たちはこれまでに40以上のアプリケーションを4Dで構築してきました。そしてそのほとんどは短期間で構築することができました。TRAACSはその中でも最大規模のものです」
「TRAACSの開発において、その開発効率は重要な問題でした。しかし、これは4Dが単一の開発環境で私たちが必要としたすべてのことを実現する能力を持っているという事実により可能となりました。このことはRADの柔軟性と一番重要である迅速な変更を行うための能力を推し進めます」
1984年の設立以来、4Dはフランスを本拠地に世界中に拠点をもつ。4DはNASAのような知名度の高い組織でも利用されている。4Dオーストラレーシアは、4Dの子会社であり、オーストラリアとニュージーランドにこのデータベースを広めるために2002年3月に設立された。4Dオーストラレーシアのマーケティング・ディレクターであるデーモン・クレイは、QPSは全オーストラリアで4Dデータベースを利用している数百のデベロッパの中のひとつにすぎないと語る。
4人のスタッフが10週間でTRAACSを開発したが、4Dのコードはおよそ32000行、テーブル数50、フォーム数300以上に及ぶ。このシステムは、CHOGMの期間中、ほとんど100パーセントの稼働率で150000以上の処理を記録した。「そのことを含め与えられた制限時間内にかなりの業績を上げました」彼は4Dの開発と配付の低いコストがまたこのサービスにとっての魅力だったと語る。「同種の製品を市場で調べてみると、単体で1万ドルから10万ドルかかります。4Dのライセンスは他製品と比較するととても低コストです」
4Dの柔軟性とクロスプラットフォームの特徴はまた、Windows、Macintosh混在環境で300以上のユーザが同時にネットワーク接続する際に、QPSのイントラネット上での情報配信可能にした。このサービスでは、今後のクイーンズランドの他の主要イベントをサポートするためのTRAACSの利用が視野に入れられている。