株式会社ヴィクター
同社が4D をシステムに導入したのは約10 年前であり、導入当時4Dはv2.0 世代の製品であった。その時のシステムの基本は顧客管理および売上管理をメインに処理し、数台のマシンのみで管理を行っていた。その後4D Serverを導入してシステムの再構築を行いつつ、v3 世代で新しい4D のシステムに切り替えた。さらに事業規模の拡大に伴いビルの移転や複数のフロアでの運用などによりシステムが拡張すると共に、接続するクライアントマシンの台数も増加し、会社と共にこのシステムも成長してきた。現在では17 万を超える顧客データを管理するに至っている。また今日のシステムでは、請求書発行、入金管理といった一般的な販売管理にとどまらず、信販会社関連のドキュメント処理、郵便振替などに対応するバーコード出力による商品発送作業などもこの4D によるシステムで管理を行っている。このことは、4D はあくまでもベーシックに使用され続けるが、長年に渡り着実に進化し続けることができた柔軟性と信頼性の証でもある。
このようなシステムの場合、ユーザがコンピュータをあくまでも仕事のツールとして、そしてベーシックな使い方をする場合だからこそ、システムの改善や変更は頻繁に要求されるものである。ヴィクターの場合も例外ではなく、商品購入によるポイント制度の導入やコンビニ決済に関わる業務が時代と共に加わった。そのたびにシステムをはじめから作り直すことなく、システムを拡張することができた。このシステムを担当するぴーぷる社の分玉修央氏は語る。「システムに新たな機能を拡張しようとする場合に、やはり4D の便利さを実感します。開発やメンテナンスを行うにあたり、まさに柔軟性のある開発ができるツールです。」
この言葉は、4D がソフトウェア開発技法のひとつとしてのRAD (Rapid Application Development )に対応する所以である特徴を表現している。インストールやセットアップ、開発、データベースの更新の時間は短時間で、すぐに使い始めることができる。4D それ自体が、リレーショナルデータベースであるばかりでなく、開発環境であり、クライアント/サーバ、Web サーバの機能までもが準備されている。時間と共に増大するデータと変化する仕様に応じてシステムは変更・拡張される。しかしはじめに大規模システムを導入した場合には、膨大な開発コスト、開発時間がかかるだけでなく、仕様変更にも膨大な時間を要し、時間と共に使わない機能ばかりの使い勝手の悪いシステムになってしまう可能性があることが容易に想像できる。4D ならばデータベースの基礎部分となるデータベースストラクチャに関して、必要に応じてデータテーブルを追加することが可能である。また、グラフ機能(4D Chart )、ワープロ機能(4D Write )といった各種プラグインも独自に開発することなく追加することもできる。もちろんシングルユーザ用に開発を行ったデータベースのクライアント/サーバでの利用や、Webへの公開へとシステムを拡げることも可能である。必要最小限でシステムを構築し、必要に応じて機能を追加していくことができる、それが4D を利用することのメリットである。ビジネスの非常に基本的な部分である販売管理・顧客管理システムを、長年にわたり4D のみで構築し続けることが可能だった事実は、開発者のみにとどまらずむしろユーザにとっての大きなメリットである。
(2001 年10 月)
» 株式会社ヴィクター
本社東京立川市。
支社・支店・代理店等全国に20 拠点をもつ。スキンケア製品、化粧品等「美と健康」を追究する製品などの製品を扱う。
» 開発: 株式会社ぴーぷる
本社東京都台東区
4th Dimension よるシステム開発などを多く手がける。
http://www.people.co.jp/